魅力的だった木津かおりとthe民謡

2025.02.06

邦楽

木津 かおり

   多彩な活躍を見せる民謡歌手の木津かおりが、1月28日、東京・代官山のライブハウス晴れた空に豆まいてで「木津かおりとthe 民謡」を開いた。今年初めての同シリーズだったが、今回で29回を迎えただけあってエネルギッシュで、かつ民謡の奥深さを感じさせるコンサートとなった。

   ステージにヴァイオリンの太田惠資とパーカッションの岡部洋一を従え、箱三味線を抱えて立った木津は軽く熱烈なファンにあいさつした後、歌いだす。「キンニャモニャ」、「秋田音頭」、「山中節」、間に短い休憩を入れて「神津節&ショメ節」、「お江戸日本橋」など。間に短い休憩が入ったが、全体の統一テーマなどは感じられず、自らの好きな民謡を勝手気ままに歌い続ける趣だったが、なぜか民謡の奥の深さを感じさせて余りあった。

   観客はこのユニットの常連のようで、木津の歌声に合わせて手拍子を送り、会場の雰囲気を盛り上げた。また見たい、また聞いて見たいと思わせる民謡コンサートだった。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。