ちびっ子の活躍が目立った小留実会

2024.03.07

邦楽

ちびっ子が大活躍小留実会

   長唄吉住会の三味線方吉住小留実が主催する「小留実会」が、このほど東京都世田谷区の世田谷ガヤガヤ館で開かれ、子供から大人までの出演者がこれまで研鑽を積んできた自慢の咽喉と三味線の腕を披露した。

   長唄の普及と指導に情熱を傾ける小留実が門下生の発表の場をと昨年から始めたもので、今回で二回目。

   会は小留実ら四人の指導者による「雛鶴三番叟」でオープニング。次いで小学一年生の前田羽音さんの唄「お月様」、「明の鐘」、同じく小学一年生の横山さやかさんの唄「末広狩」、「小鍛冶」、小学五年生の前田羽海さんら小学生トリオによる三味線演奏「佃」と続いた。この後、大人の唄と三味線演奏が披露されたが、ちびっ子の活躍ぶりが光った。

   終演後、小留実は「今回も和やかな雰囲気の中で発表会を終えることが出来て嬉しい。来年も頑張りたい」と喜びを語っていた。

著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。