6月30日に「第二回横須賀女流義太夫演奏会」

2024.05.07

邦楽

鶴澤津賀花

   6月30日午後3時から神奈川県横須賀市のヨコスカ・ベイサイド・ポケットで「娘義太夫」×「乙女文楽」が開かれる。同市在住の女流義太夫三味線の鶴澤津賀花が横須賀に義大夫を根付かせたいと企画したもので、今回が令和3年に続いて二回目。

   公演は津賀花と水谷彰宏元NHKアナウンサーとのトークコーナーで開始、次いで娘義太夫「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段(浄瑠璃・竹本寿々女、三味線・鶴澤弥々)、乙女文楽「壺坂観音霊験記」沢市内より山の段(浄瑠璃・四代目竹本綾之助、三味線・鶴澤津賀花、ツレ・鶴澤弥々、人形・山下潤子(お里)、松本幸子(沢市)ほか、陰囃子・藤舎呂裕社中)、「本朝廿四孝」奥庭狐火の段(浄瑠璃・竹本京之助、三味線・鶴澤津賀花、ツレ・鶴澤弥々、筝・片岡由紀、人形・亀野直美(八重垣姫)ほか、陰囃子・藤舎呂裕社中)

   ちなみに乙女文楽昭和初期に大阪で始まったもので、少女たちによる一人遣い人形芝居の総称。三人遣いの文楽人形を一人で遣うものだ。

   津賀花は「第一回の女流義太夫演奏会の後、市内の小学校四校で語りと三味線講習などをしてきましたが、好評でした。今回の演奏会も義太夫の人気に繋がれば」と期待している。

著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。