邦楽集団かぎろひの会のテーマ曲に中島勝祐創作賞

2024.06.07

邦楽

かぎろひの会

   邦楽の伝統を踏まえた優れた創作作品に贈られる第13回(2024年)の「中島勝祐創作賞」に、邦楽集団かぎろひの会のテーマ曲でもある「かぎろひ」が選ばれた。

   かぎろひの会は笛の福原寛、小鼓の田中傳一、長唄唄方の杵屋巳三郎、同三味線方の杵屋五吉郎の四人の芸大出身者を中心に結成された。受賞曲「かぎろひ」は同会発足と同時に作られた約二十分の作品で、昨年1月の同会の演奏会で初披露された。名前の通り、明け方、東の空にちらつく日の光を唄う。

   メンバーによると、作曲は四人がそれぞれ分割したパートを担当し、そのデモテープを持ち寄り、合わせて手直しを繰り返しながら完成にこぎつけたという。思いのほか上手くいったとか。

   メンバーは受賞に「中島勝祐創作賞が応募作品を募集しているから出してみるかという軽い気持ちでしたので、まさか受賞するとは思いもしませんでした。今後は作品の依頼があったら積極的に対応したい」と意欲満々だ。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。