藤井泰和が11月4日に恒例の地歌演奏会
2024.10.07
邦楽
藤井 泰和
九州系地歌の藤井泰和が十一月四日午後四時から、東京・紀尾井小ホールで「地歌演奏会」を開く。迎えて三十回の演奏会で、芸歴六十周年、開軒四十周年と言う記念の演奏会だ。
この演奏会は藤井が三十三歳の時から開始した(二年間ほど母親=人間国宝藤井久仁江の病気のため空白)もの。今回は節目の会とあって華やかな「松竹梅」(三弦・藤井泰和、川瀬露秋、箏・山勢麻衣子、低音箏渡辺明子)でスタート。次いで藤井が母親から繰り返し指導を受けたという「春の夜」(筝・本手=藤井泰和、替手=牧瀬裕理子、尺八・田辺頌山)、総勢二十人による「根曳の松」(三弦替手・藤井泰和)と豪華な顔ぶれでもある。
藤井は「演奏会を会を開くたびに母親が続けることに意味があると良く言っていました。これからも追求心、探求心を忘れずに精進していきたい」と静かな闘志を燃やしている。