三月十八日に川瀬露秋の会開催

2024.03.12

邦楽

川瀬 露秋

   三曲の川瀬露秋が三月十八日午後六時半から、東京・紀尾井小ホールで「第三回川瀬露秋の会」を開く。同会は平成二十八年に開始したもので、同三十一年の第二回以来、五年ぶりの開催となる。

   披露するのは「みだれ」「京みだれ」(筝本手・藤井泰和、筝替手・川瀬露秋)「袖香炉」(三弦・福田栄香、胡弓・川瀬露秋)、「吾妻獅子」(シャレ弾き・萩岡松韻、尺八・川瀬庸輔、筝・萩岡松柯、三弦・藤井泰和、川瀬露秋)。いずれの曲も露秋の師匠で、養母にも当たる川瀬白秋から教えを受けた名曲ばかり。中でも「袖香炉」は白秋のもっとも好きな曲だったという。「みだれ」「京みだれ」では白秋愛用の筝を弾くのも話題だ。

   露秋は「白秋が亡くなって十一年。演奏は思いが音に出る“心の音”。まっすぐな気持ちで、品格ある演奏を心がけることと良く話さてれいたのを思い出します。櫻の時期に相応しい演奏会になることを願っています」と笑顔を見せている。

著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。