日本舞踊家の三代目藤間紫が3月1日と2日の午後1時から、東京・赤坂の同流赤坂稽古場で、女性だけを対象にした初のワークショップを開く。これまで「日本舞踊を体験してみたいが、どうしたら良いか分からない」という声を耳にして「一日だけでも体験してもらおう」と開催に踏み切った。

   二日間の体験ではなく、各一日だけの体験で、定員は一日15人で、対象年齢も紫とあまり年齢差を感じさせない18歳から40歳までの舞踊未経験者に絞ったが、思いのほか応募者が多く驚いたという。応募者も首都圏だけでなく、愛知県や長野県、山形県など多岐に渡り、中には「大阪でも開催を」という声もあったとか。

   指導するのは日本舞踊の基礎から「さくらさくら」までと、いたってシンプルだが、「日本人ならなじみのある曲で踊りやすい」ことを念頭に選曲したという。紫は「遊びに行くつもりで日本舞踊を体験したらと呼び掛けたら大きな反響があり、驚きました。応募者の中にはコンテンポラリーダンスを学んでいる方もおりました」と話している。