櫻響会成功裡に終わる

2024.08.07

邦楽

大和 櫻笙

   大和櫻笙率いる大和楽の勉強会第六回櫻響会が、このほど東京・浅草見番で開かれ盛況の内に幕を閉じた。大和楽が櫻響会を開くのはコロナ禍もあり、実に三年ぶり。

   この日、披露されたのは序開きの「潮来出島」「辰巳の春」から「城ヶ島の雨」「おぼろ月」までの十七番。この中には「藤娘」の大和楽版ともいえる「藤むらさき」や同楽の名曲「団十郎娘」などが並び、華やか。大和楽だけをまとめて聴く機会はそう多くないだけに、お客さんも満足気だった。

   この間、櫻笙家元はほぼ出ずっぱりの奮闘ぶり。

   終演後、櫻笙家元は「久しぶりの櫻響会でしたが、みんなで楽しく発表が出来て嬉しかった。疲れも感じていません。何よりもお暑い中、たくさんの皆さんが来てくれたことに感謝です」と喜びいっぱいだった。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。