3月9日に藤本昭子の「伝承の力 古典の現在」開催

2025.02.06

邦楽

藤本 昭子

   地歌の藤本昭子が取り組む「伝統の力 古典の現在」が3月9日午後1時半から東京・紀尾井ホールで開かれる。古典を未来につなぐことを念頭に2022年にスタートしたこの演奏会も今回で迎えて10回目。節目の会とあって、これまでの紀尾井小ホールではなく定員の大きいホール(大ホール)での開催となった。

   とにかく演目が素晴らしい。一曲目は笛と小鼓に箏合奏の明治の新曲「稚児桜」、二、三曲目は手事物の代表作「西行桜」と「八重衣」、四曲目は「雪」で藤本の三弦と今年デビュー50周年を迎えたヴァイオリニスト大谷康子の助演で披露する。ラストの五曲目は出演者32人による「尾上の松」。主な出演者だけでも藤本、大谷のほか、善養寺恵介、岡村慎太郎、藤原道山、日原藤花維柯、望月晴美、藤舎理生と華やかな顔ぶれだ。

   藤本は「出演者も多く必然的に大きなホールになりました。昨年から合宿までして合同稽古をしてきましたが、若い出演者の多くが、演奏会に加わり、古典を学びたいと願っていることを感じ嬉しく思いました。是非素晴らしい演奏会を聞いて下さい」と呼びかけている。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。