1月26日に紀尾井ホールで長唄「吉住会」開催
2025.01.08
邦楽
吉住小三代
長唄吉住会の演奏会が1月26日午後1時半から、東京・紀尾井小ホールで開かれる。同会は、名人と言われた四代目吉住小三郎が、長唄「研精会」とは別に、門下男女名取による年二回の演奏会を始めたのが始まり。その後、女性主体に変化していったが、1818(大正8)年以来、今回で222回を迎える歴史と伝統を誇る演奏会だ。
演奏するのは「竹生島」、「傀儡師」、「俄獅子」、「梅の栄」、「靭猿」の五曲。選曲について関係者は、形を継いで行って欲しいと言った願いなどが込められているという。出演者は延べ60人を超す。言葉を大切に、素の長唄の良さと、それに伴う三味線の深さを標榜する同会の演奏会が期待されるところ。
今回の演奏会について吉住小三代は「222回とは良くもこんなに長く続いたなとという思い。演奏会を通じて三味線の音、長唄の良さに興味を示して頂けたらこんな嬉しいことはありません」と期待を寄せている。