6月28日に名古屋で、しのじょ舞の会

2019.06.26

日本舞踊

西川真乃女西川真乃女

   気品あふれる踊りで知られる名古屋西川流の西川真乃女が6月28日午後6時から名古屋能楽堂で「しのじょ舞の会」を開く。昨年4月22日、日本特殊陶業市民会館で開いた師籍五十周年記念公演「しのじょ会華真」に続く舞踊会で、同年受賞した名古屋演劇ペンクラブ賞に対する答礼の意味合いを持つ。

   真乃女の名古屋ペンクラブ賞は師籍五十周年公演の内容と2006年から2012年までの7年間、中国・北京中央民族大学舞踏学部との交流が高く評価され受賞した。本来なら答礼にパーティーでも開くところだが、真乃女はすぐ「舞踊会を開きたい」と考えたという。

   全曲長唄で展開される舞の会は真乃女が素踊りで披露する「喜三の庭」で始まり、自慢ののどを聞かせる「鶯宿梅」、演奏のみの「黎明」と続き、ラストは衣裳着けで白拍子の祖「島の千歳」で締めくくる。真乃女の多才ぶりが伺えるプログラム構成だ。地方は長唄界の重鎮杵屋彌十郎ら。

   真乃女は「今回の舞台は『平家物語』から二演目を選び、『鶯宿梅』は今年の新元号令和にふさわしいと考え選択しました。長唄は辞めてから15年くらい経つので不安ではありますが、精一杯やりたいと思います。とにかくこれまで支えてくれた全ての方に感謝の気持ちで臨み、良いものを見たと言われるよう頑張ります」と話している。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。