富士松鶴千代が11月17日に新内公演

2017.11.15

日本舞踊

富士松鶴千代富士松鶴千代

   新内をより身近に感じ、楽しんでもらおうと、人形劇や日本舞踊を取り入れて活動している富士松鶴千代が11月17日午後零時半と同3時半の2回、東京・三越劇場で「富士松鶴千代の世界」を開く。同劇場開場90周年記念の公演だ。

   今回は明治150年を前にしていることから、明治時代にちなんだ作品を中心に演目を選んだ。

   昼の部は車人形の西川古柳の「一本刀土俵入」に始まり、富士松とゲストの歌舞伎俳優中村隼人による口上、若宮三美代の小唄で花柳君千穂が踊る「風流花暦」、東京富山県婦人会20人による「越中おわら余情」、「明治一代女」の題材になった実話「梅雨衣酔月情話」など。夜の部も西川古柳の車人形「阿波の鳴門」で幕を開け、中村隼人の語りが入る「明治一代女」、新橋芸者のあやと舞踊家花柳秀衛で展開する「滝の白糸」、五箇山会10人で「五箇山の美しい四季」など盛りだくさん。

   富士松は「元NHKアナウンサーの葛西聖司さんらにも手伝ってもらい、どなたにも楽しんでもらい飽きない工夫が随所に盛り込まれています」と抱負を語っている。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。