9月15日に東京新聞推薦名流舞踊大会

2018.09.04

日本舞踊

寿柳貴彦寿柳貴彦

   新秋を彩る東京新聞主催の「推薦名流舞踊大会」が9月15日午前11時から、東京・国立劇場大劇場で開かれる。日本舞踊各流派の名手・花形が競演する舞踊会で、迎えて54回目。

   演目は東京都豊島区目白小学校「日本舞踊教室」小桜組の子供たちが出演する花柳千代創案「実技・日本舞踊の基礎」に始まり、宗山胡蝶と花柳琴臣による常磐津「関の扉」までの19番。初出演は長唄「外記猿」を踊る花柳琴秀也と常磐津「雷船頭」を踊る菊月藍祥・西川楽晶の2組。

   お勧めは花柳流から独立して寿柳流を創流した寿柳貴彦が一中「都見物左衛門」に挑戦することだろう。花柳千代と相談して決めた演目で、芸者や花魁など様々な人物を演じなければならない難しさのある踊りだ。貴彦は「ようやく振り付けを覚えたばかり。一中節の難しさも痛感しており、さらに勉強をしなければなりません」と語る。

   独立については賛否両論が寄せられているが、出演の依頼は増えており、以前より忙しい毎日だという。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。