常磐津八重太夫親子ライブ成功裡に幕を閉じる

2019.06.06

浄瑠璃

常磐津八重太夫(右)と文重太夫常磐津八重太夫(右)と文重太夫

   常磐津八重太夫が息子の文重太夫と親子ライブ「江戸浄瑠璃と隅田川」を6月2日、東京・ルートサイトギャラリーで開き、満員の盛況だった。同所は戦後の一時期一世を風靡した芸者で歌手の市丸の旧宅で隅田川河畔にある。

   知人の紹介で粋な場所があることを知った八重太夫が、川風を浴びながら客と膝詰めで江戸浄瑠璃を聴いてもらおうと企画した。本格的な親子ライブはこれが初めてだという。

   ライブは八重太夫が創作した「日本の響き、邦楽様々(隅田川編)」で始まり、日本舞踊家のために創ったという「女郎花江戸物売」、泣き上戸、怒り上戸、笑い上戸が展開する「夕涼三人生酔」、「戻り橋」を中心にした「常磐津小語り」、世話浄瑠璃の「三世相・洲崎堤」、中村勘三郎の当たり役で知られる「両顔月姿絵」と盛沢山の内容に会場一杯のファンも大喜びだった。

   終演後、八重太夫は「全て弾き語りだったので結構きつかったが、このような風情の中で常磐津を語るのも味があるもんですね」としてやったりの表情だった。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。