藤本昭子が12月22日に地歌ライブ「源氏物語の世界」

2018.12.06

邦 楽

藤本昭子藤本昭子

   地歌箏曲家の藤本昭子が、12月22日午後2時から、東京・紀尾井小ホールで地歌筝曲の古典が描く「源氏物語の世界」を開く。2001年6月に開始した地歌ライブの九十一回目で、百回に向けてのカウントダウンがいよいよスタートする。

   地歌ライブは、藤本が地歌をもっと世間に広めたいという気持ちと自分がさらに勉強をしたいという思い出で始めた。最初は新宿のレストランからスタートし、次第に会場の規模を拡大しいくと同時にライブを楽しみにするファンも増えていったという。九十回からは紀尾井小ホールに会場を移した。九十九回までは同ホールを使い、百回目のファイナルは大手町のよみうり大手町ホールを予定している。

   ファイナルカウントダウンに入った今回は公演のタイトル通り源氏物語にちなんだ演目を集めた。公演は「菜蕗」でスタートし、「夕顔」、「新浮舟」、「新青柳」で締めくくる。藤本は「『菜蕗』は光源氏二十歳、『夕顔』は同十七歳、『新浮舟』はその没後、『新青柳』は四十歳のころのお話です」と解説する。「菜蕗」は藤本の筝独奏、「夕顔」は藤本の三絃と高橋翠秋の胡弓、「新浮舟」は藤本の三絃と塚本徳の筝、「新青柳」は藤本の三絃、深海さとみの筝、青木鈴慕の尺八でおくる。

   藤本は「いよいよこれまでの活動の集大成が始まると思うと身が引き締まる思いです」と決意を新たにしている。
【お問い合わせ】03-3716-6716

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。