12月10日に今藤政太郎作品演奏会

2017.12.01

邦楽

今藤政太郎今藤政太郎

   「第3回今藤政太郎作品演奏会」が12月10日午後3時から、東京・紀尾井ホールで開かれる。長唄三味線方として活躍した今藤政太郎(人間国宝)が、「思うように三味線が弾けなくなった」と、自らの演奏活動にピリオドを打ったあと、これまで発表した優れた作品やライフワークにしている復曲作品の数々を発表する場として始めた。政太郎は演奏はしないが、回を追うごとに関心を集めるようになった。

   作品発表会は今回が初演となる復曲長唄「早咲賤女乱拍子」からスタートする。作者未詳の江戸中期の長唄を政太郎のほか、松永忠一郎、今藤政貴の3人で復元し、田中佐幸が作調した。次が政太郎作曲の「小品歌曲集」で「恋愛天文学」、「思ひあふれて」、「水彩風景」、「はつなつ」、「海邊の戀」の5作品。「はつなつ」は初演だ。3曲目は今回の目玉とも言われる「死者の書」。折口信夫が歌人名で発表した幻想小説で、平城京の春の彼岸の中日、中将姫が非業の死を遂げた大津皇子の亡霊を見るというストーリー。金子泰脚色で政太郎、清元栄吉、今藤政貴、奥田祐が作曲した。政太郎は「音なき音を音で表現することを目指しています」という。ラストは政太郎が東京芸大2年生の時に作曲した「六斎念仏意想曲」。リリシズムあふれる作品だ。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。