創邦21が5月22日に紀尾井小ホールで開催

2019.05.06

邦楽

公演の打合せをする創邦21のメンバー。右端が今藤政太郎公演の打合せをする創邦21のメンバー。右端が今藤政太郎

   邦楽の演奏家や作詞家が魅力ある作品を外へ向かって発信するため結集した創邦21の「作品演奏会」が5月22日午後6時半から、東京・紀尾井小ホールで開かれる。同演奏会は2017年以来、16回目。今回は小品集を含めて5作品を披露する。

   演目は昨年8月、全国邦楽合奏フェスティバルで初演した金子泰作詞、今藤長龍郎作曲の行く夏を歌い上げる「夏の終わり」でスタートし、金子泰作詞、福原徹・松永忠一郎作曲の「半身」と続く。この作品は道成寺伝説・日高川の場面を三味線弾き歌いと笛で表現する。3曲目は今藤政貴の構成・作曲の「昔おとこ・おんな」で、「伊勢物語」筒井筒の段をもとに男女の心の交流とすれ違いを描く。4曲目は清元栄吉作曲の「etudeiii」で、9本の糸の駆け引きを同人3人の演奏でおくる。ラストが「小品集~風によせる三題」で今藤政太郎作曲の「『駒井義之作風』」へのオマージュ」、2丁の三味線で風の色を表現した今藤美治郎作曲「いぶき」、琴・十七弦・バスバリトンで構成する若山牧水作歌、米川敏子作曲「あくがれ」という内容だ。

   今藤政太郎は「同人が集まって今回の演目を決めた。お聞きになる皆さんにどう受け止められるか楽しみです」と抱負を語っている。
【問い合わせ】03-5485-5999

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。