花柳園喜輔が3月30、31日に「踊狂いの五十年」開催

2019.03.05

日本舞踊

花柳園喜輔花柳園喜輔

   今年古希を迎えた日本舞踊家の花柳園喜輔が、3月30、31日の両日、東京・国立大劇場で「踊狂いの五十年」を開催する。初日(午後3時開演)が実質的な園喜輔のリサイタル、2日目(午前11時開演)が一門会で、2日間を通して、次世代へ自らの振付を含めた伝承を狙う。総出演者は約50人を超すという。

   園喜輔は20歳で、三越劇場で勉強会、30歳でリサイタル「園喜輔の会」、40歳で国立劇場で2日間の公演など、節目節目で記念の舞踊会を開いてきた。「一つの舞踊会が終わると、また次の考えが浮かんで、また新しいとことに挑戦したくなるのです」と笑う。初日は園喜輔が松島金昇、松賀藤雄と師匠だった花柳紘三振付の荻江「式三番叟」で幕を開け、次いで長男鈴木悠と長唄「末広かり」、夫人の花柳寿あやめの荻江「鐘の岬」、7人の女流舞踊家で展開する長唄「旅」、最後が園喜輔が白拍子花子を演じる義太夫・長唄「京鹿子娘道成寺」という華やかな構成だ。2日目は園喜輔が柳に扮する長唄「花と柳」に始まり、園喜輔の芸者姿が見られる清元「お祭り」で終わる全22番。

   園喜輔は「私は家元の出でもなく、ただ好きな踊りだけをやってきたのに弟子が付いてきてくれた。一般の人がチケットを買って見に来てくれるよな舞踊会にしたい」と意気込んでいる。
【問い合わせ】03-5993-1377

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。