日本舞踊協会公演が２月16、17日に東京・国立大劇場で
2019.02.06
日本舞踊
花柳喜衛文華（右）と藤蔭静寿
日本を代表する舞踊家が多彩な踊りを披露する日本舞踊協会主催の「日本舞踊協会公演」が2月16、17日、東京・国立大劇場で開かれる。両日とも昼の部（正午開演）と夜の部（午後４時半）の各２回で、出演者は毎回顔ぶれが変わる。人選と演目は同協会の五人の担当理事があまり日本舞踊を見たことのない人でも楽しめるようで決めたという。
私の注目は16日夜の部で、花柳喜衛文華と藤蔭静寿の若手女流舞踊か二人で踊る長唄「汐汲」だ。ポピュラーな歌舞伎舞踊で、能の「松風」に題材を取った作品。初世藤間勘十郎の振付、三世坂東三津五郎の初演では独り立ちだったが、今回は初代吾妻徳穂振付の二人立ちで披露する。
須磨の浦の海女松風（喜衛文華）と村雨（静寿）が都へ戻った在原業平の面影に思いを馳せる。
二人は連日、吾妻流三世宗家で二代目吾妻徳穂の指導を受けているが、喜衛文華は「踊っている内に、松風の気持ちの部分を忘れかけていた自分に気が付いた。心が伝わるような踊をしたい」と言えば静寿も「面白いストーリーで、やはり村雨の気持ちをの部分をしっかり出したい」と語っている。二人は若手のホープだが、二人立ちで一緒に踊るのはこれが初めてだという。
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