5月12日に宮田哲男長唄鑑賞会

2018.05.08

邦楽

宮田哲男宮田哲男

   長唄の魅力を広く知ってもらおうと活動している東音宮田哲男(人間国宝)が、5月12日午後3時から、東京・紀尾井小ホールで「長唄鑑賞会」を開く。昨年5月に意を決して始めたもので、今回が2回目。前回は3曲を唄ったが、今回は独吟で2曲を披露する。ちなみに1回目の鑑賞会では「面白かった」、「若手を育てて欲しい」などの声が寄せられたという。

   披露するのは「供奴」と「鳥羽の恋塚」。宮田によると、「供奴」は表現が面白く奥の深い作品であること。「鳥羽の恋塚」は以前、筝曲家の山勢松韻(人間国宝)と演じたことがある作品で、今回も山勢の筝と中川善雄の笛を起用した。宮田は2ヵ月前につまずいて足首を骨折したばかりだが、リハビリも上手く行き、元気いっぱい。「久しぶりに声を出す稽古をしました。良い調子で本番に臨めそうです」と話している。

   鑑賞会に先立って午後1時半からは同所で「宮磨会」が開かれる。中堅が「五色の糸」、「多摩川」長唄のポピュラーな演目を披露する。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。