東京新聞の舞踊芸術賞と日本舞踊新鋭賞決まる。

2018.07.06

日本舞踊

花柳輔太朗(右)、井上安寿子花柳輔太朗(右)、井上安寿子

   東京新聞が優れた功績を上げた日本舞踊家に贈る舞踊芸術賞と日本舞踊新鋭賞の受賞者が決まり、このほど都内で表彰式が行われた。

   舞踊芸術賞を受賞したのは振り付けに才能を発揮し、東京芸大准教授の職にもある花柳輔太朗、今年から制定された日本舞踊新鋭賞には井上流5世家元井上八千代(人間国宝)の長女井上安寿子がそれぞれ選ばれた。

   輔太朗は、謡曲、民族芸能、海外作品に題材を求め、振り付け作品が500を超えたこと。平成15年の創作舞踊劇場「吉原」で振り付け家としての基礎を築き、東京芸大で人材の育成に当たっていることなどが高く評価されのた。

   また安寿子は、井上流の後継者として、伝統的な芸を継承して自身の「葉々の会」で研鑽を重ねると共に「都をどり」の制作、振り付けに力を注ぎ、将来を高く期待されての受賞となった。

   受賞の喜びを輔太朗は「こんな権威のある賞を受賞して驚き。これまでの受賞者は大御所揃い。これからも演出や振り付けに努力して行きたい」、安寿子は「若輩の私が受賞してビックリしました。お尻を叩かれているような気がします。これからも日本舞踊を知って頂くよう頑張りたい」と語った。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。