八丈名流祭盛況のうちに終わる

2018.06.08

日本舞踊

八丈名流祭

   東京新聞や八丈町などで構成する八丈名流祭連絡協議会主催の「八丈名流祭」が5月20日、開館5周年を迎えた八丈町多目的ホールおじゃれで開かれ、大盛況のうちに幕を閉じた。この催しは、日本舞踊の人材発掘と八丈島の観光発展のため開催されたもので、ホームグランド東京・浅草公会堂を離れて開かれるのはこれが初めて。

   出演したのは八丈島から日本舞踊の檜流八丈檜会、島外から大正琴の錦正流(三代目家元吉岡錦正)若柳流美亀耀会(若柳美亀耀会主)、新玉流(新玉千代香家元)、華雅流(華雅かおる家元)、芽桜流(芽桜寿千代宗家)、瑞穂流(瑞穂扇梢宗家)の各一門。

   序開きは、八丈檜会の檜之舞樹の長唄「操り三番叟」で、古典の大作合わせて6番が披露された。華やかな衣裳を着こみ、所作台の上で踊る本格的な古典舞踊を見るのは初めてという島民も多く、400人を超える観客の目は点。続いで錦正流は春一番」などの演奏。次いで新舞踊に入り、芽桜流は宗家を中心とした「江戸吹き寄せ」、新玉千代香家元の「富士~ふじの山」、若柳美亀耀会主の「雪の降る街を」、華雅かおる家元の「紙うり」、瑞穂扇梢宗家の「門前仲町ブルース」が披露され、大きな拍手がわき上がった。

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  • 檜之舞樹
  • 檜之哉
  • 錦正流
  • 芽桜寿千代宗家
  • 新玉千代香家元
  • 若柳美亀耀
  • 華雅かおる家元
  • 瑞穂扇梢宗家

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。