杵屋彌十郎9月18日に師籍六十周年記念演奏会

2017.09.15

長 唄

今年傘寿を迎えた長唄唄方の杵屋彌十郎が師籍六十周年を記念した一門会「柳蛙会」を九月十八日午前十時四十五分から東京証券会館ホールで開く。あえて傘寿記念とうたわなかったのは彼一流のてれか。

   彌十郎は一九三七年生まれ。青柳譜の発案者・初代杵屋彌之介の実子で、五歳から修行を始め、七二年に二代目彌之介、九八年に十代目彌十郎を襲名した。

   演目は「雛鶴三番叟」を皮切りに「二人椀久」までの全二十五番。

   ほとんど出ずっぱりの彌十郎は「まさに光陰矢の如し。八十歳といっても体力は六十代のつもりだが、けじめとして会を開くことにした。これも皆さんのおかげ」と感慨を漏らしている。入場無料。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。