花柳寿楽が朗読に挑戦し、多彩ぶりを発揮

2018.12.06

朗 読

花柳寿楽花柳寿楽

   日本舞踊家で俳優でもある花柳寿楽が、このほど都内で開かれた所属事務所オフィス天童朗読公演「生きるよろこび」に出演し、拍手喝さいを浴びた。寿楽が朗読に挑戦するのは八年ぶり二度目という。

   神楽坂のライブホールで三日間に渡って開かれた朗読公演は寿楽の他、浅井ひとみ、佐藤輝、吉田賢太、堀口幸恵、佐藤拓馬が出演するベテラン揃いの豪華な顔ぶれ。演目は「幸せのレシピ」(池田晴海作)、「清貧譚」(太宰治作)、「カチカチ山」(太宰治作)の三本。この内、寿楽は菊を愛でる男と、その家に厄介になる姉弟との関係を描く「清貧譚」でナレーションと共に一人四役を、ご存知「カチカチ山」では他のメンバーと共に朗読をこなした。客席はあの寿楽が朗読に挑戦するとあって満員の盛況。朗読の一節ごとに熱心に耳を傾けていた。

   終演後、寿楽は「朗読は過去に佐藤輝さんの故郷の山形で一度やったきり。今回は一人四役もあり正直難しかった。機会があればまたやっても良いと思うが、次ぎは一人四役でなくてやりたいです」と笑顔をほころばせていた。

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。