本條秀太郎が7月21日に紀尾井小ホールで俚奏楽公演

2018.06.08

邦楽

本條秀太郎本條秀太郎

   三味線演奏家の本條秀太郎が創作した「俚奏楽」公演が7月21日午後0時半と同4時半の2回、東京・紀尾井小ホールで開かれる。本條が端唄、鄙歌と共にライフワークにしている演奏会で、迎えて13回目。

   俚奏楽は本條が日本民俗音楽としての新しい流れとして1971年に創られた。作品は三味線を初めて手にした時の感激と喜びに満ち溢れている。

   今回披露されるのは昼の部が民謡の名曲を網羅した「鄙廼ひとふし」、舞踊にも使われる名曲「雨の月」、「とうろう」、泉鏡花の作品に題材を取った「草迷宮」、江島生島をテーマにした「花の江島」など7曲。夜の部がこれまた名曲の誉れ高い「通り雨」、「みちのく三番叟」、「田歌」「女人角田」など8曲。

   出演は演奏が本條のほか、本條秀五郎、本條秀太美ら。唄が俚奏勢ひで、俚奏喜久ひで、俚奏栄芝ひでら。

   本條は「現代も新しい音楽が生まれて生きている。三味線音楽の多様性を聞き取っていただければ幸いです」と話している。【傳燈楽舎 問い合わせ】03・3303・5180

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。