11月11日に宮下秀冽が三十絃リサイタル

2018.11.06

邦 楽

二世宮下秀冽二世宮下秀冽

   父親の初世宮下秀冽の開発した三十弦筝の普及と発展、さらには子供たちへの筝の指導に力をぐ二世宮下秀冽が、秋恒例の「筝・三十弦リサイタル」を11月11日午後1時から、東京・日本橋茅場町の東京証券会館ホール開く。

   リサイタルのスタートは1950年に三十弦筝を開発した初世が、広い音域や豊かな音量、豊かなメカニックなど、その特徴をいかんなく発揮して1966年に発表した「三十弦のための独奏曲」。急・緩・急の三章からなる。二曲目は奈良時代末期の学者で唐にも留学した吉備真備をテーマに芝祐靖作曲の「真備はるか」で二世の三十弦と角田眞美の龍笛でおくる。三曲目は委嘱初演となる菅野由弘作曲で二世の三十弦と藤原道山の尺八で披露する「猫の庭」。猫の動きのしなやかさが伝わるダイナミックかつ繊細な味わいの曲だ。

   二世宮下秀冽は「いずれの曲も三十弦筝の魅力をいかんなく発揮した作品ばかり。お楽しみいただけると思います」と気合が入る。

   この後は筝曲演奏会で星美学園小学校の「数え唄」に始まり、神田女学園中学高等学校の「数え唄変奏」、十文字学園中学校高等学校の「荒城の月幻想曲」など、二世が指導している生徒、学生ら約二百人が出演して日頃修練した曲を披露する。問い合わせは秀冽社本部【お問い合わせ】03-3910-3548

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著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。