安藤政輝が宮城道雄全作品演奏のフィナーレ
2025.07.07
邦楽
安藤政輝
箏曲家宮城道雄の全作品演奏に取り組んでいる生田流筝曲家の安藤政輝が7月20日午後2時、東京・紀尾井小ホールでの「宮城道雄全作品連続演奏会26」でラストを迎える。1990年3月16日にスタートし、35年を費やし、今回を含めて演奏しうる303曲を披露してきた快挙だ。
安藤が宮城道雄の全作品連続演奏会に取り組んだには「後世に宮城道雄の作品を正確に伝えたい」という強い思いからだったが、思いのほか演奏は困難を極めた。その理由は資料が整っていない、音だけで楽譜が残っていない、明らかに間違いが見受けられる、などだが、それを克服しつつ年代別に時代背景を解説しながら続けてきた。
ラストの演奏は昭和30年から31年にかけての作品で「松」、「菊の栄」、「奈良の四季」、唯一の自作詞曲「浜本綿」、最後の童曲「葉げいとう」、新たに発掘した「天神様の細道」全6曲を披露する。
安藤は「コロナ禍などもあり何度かくじけそうになったが、ようやくここまでたどり着いた。回を重ねる内に弟子に芸の継承というメリットも出て来た。これからも努力を続けたい」と感無量の表情だ。
