五月三十日に一節切のコンサート

2025.05.07

邦楽

三橋 貴風

   尺八演奏家の三橋貴風が五月三十日午後五時から、東京・江東区のティアラこうとう小ホールで「一節切(ひとよぎり)尺八を知る!コンサート」を開く。

   一節切は、尺八の前身とされる伝統楽器。長さ三十四センチ、太さ直径三センチ程の竹製の縦笛で、竹の節が一つと言うのが特徴。室町中期に中国から伝来したと言われ、桃山時代から江戸初期に武家や上流階級の間で愛好された。現在の尺八とは異なる素朴な音色が特徴で、近年愛好者が増えつつあると言われている。

   プログラムは一部が「アメイジング・グレイス」などの自由曲演奏、二部が一節切研究家相良保之氏を囲んでの一節切とほかの音色の比較など。三部は室町時代の曲を並べた古典曲演奏。四部が一節切の未来への試みとして新作の披露を予定している。

   ゲストには米沢新田藩第九代目当主の上杉隆孝久氏、加治木島津家第十三代島津義秀氏が登場し、大森宗勲の管、上杉謙信の愛管も披露される。また会場では初心者用にプラスティックの一節切も販売されるという。

著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。