6月29日に明治座で宗山流創流三十周年記念興行

2025.06.07

日本舞踊

宗山流胡蝶

   人気舞踊家宗山流胡蝶が主宰する宗山流が創流三十周年を迎え、6月29日午前10時から、東京・明治座で記念の「第三十回宗山會」を開く。すでにチケットは完売状態だという。

   胡蝶は浅草のお寺に生まれたが、幼い時から舞踊や芝居に親しみ、6歳で藤間の門を叩き、高校二年の時には実家を出て、アルバイトをしながら舞踊の修行に邁進した。初リサイタルは16歳というから相当に早い。創流したのは平成8年の30歳の時。古典、新舞踊に拘らない華やかな新たな世界を築き上げたかったという。

   その意志と狙いは違わず、胡蝶が出演する舞台は、舞踊の衰退が叫ばれる中、いつも満員盛況だ。

   節目の舞台は千川貴楽ら若手家元らが出演する「新曲浦島」で幕を開け、胡蝶と門弟での寿披露口上と続く。間に胡蝶と松井誠との「王将」などが入り、ラストは胡蝶と尾上右近との「かさね」で締めくくる。番数で56番、立方だけで76人を数え、歌手などを加えると出演者は優に100に人を超えるという。

   胡蝶は「明治座は創流10周年と20周年の節目の公演を行った思い出多いところ。還暦の総仕上げとしてメッセージ性のある舞台をお見せしたい」と気合が入る。

著者情報 / Author info

真壁聖一 Makabe Seiichi

1946年 宮城県仙台市生まれ。東北福祉大学卒業。中日新聞東京本社(東京新聞)で、一般芸能、伝統芸能を担当する。2017年3月退社後、フリージャーナリストへ。舞踊批評家協会員。